これまでのブラクラは主にPCブラウザに対して行われるものでしたが、今回のものはiPhone,Androidでも影響を受けます!
ブラクラとはブラウザクラッシャーの略で、ブラウザに特定の信号を送り続けシステムをクラッシュ、フリーズさせる悪意を持ったWebサイトの事です。
基本的にはそのページにアクセスした際に影響を受けるもので、ウィルスやスパイウェアのように除去しない限り悪さをし続けるものではありません。
日本では 2011年に、ブラウザクラッシャーによりチャットサイトを利用不能にした男が不正指令電磁的記録供用(ウイルス供用罪)の疑いで逮捕される事件も発生しています。
これは知りませんでした。
被害状況によっては逮捕にまで発展するケースもあるんですね…
今回のブラウザクラッシャーの URL にユーザがアクセスすると、ブラウザ上で「今度は何度押しても消えませんよw(・∀・)ニヤニヤ」の文字列を含むメッセージボックスが表示されます。
(・∀・)!?
このメッセージボックスは OKボタンをクリックするなどしても消えず、表示されたままとなります。メッセージボックスが消えないため、結果的にブラウザが使用不可になります。
この画面が表示されたが最後、ブラウザが停止してしまうようです。
Android OS の場合、デフォルトブラウザではこのブラクラの影響がありますが、Chromeブラウザでは対策が施されており、影響を受けないようにすることが可能です。
さすがグーグル印ブラウザ!
とはいえデフォルトブラウザを使われている方は多いと思います。
興味本位でアクセスすることだけはやめておきましょう。
また、今回更に問題となっているのがTwitter上でのリツイートによる拡散です。
被害にあった方が助けを求める目的でツイートしたものも、結果的に拡散してしまう原因の一つになります。
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●解決方法
ブラウザクラッシャーの影響はその Webページにアクセスしている間のみであり、基本的にはブラウザの強制終了やシステム自体の再起動、電源OFF などにより解決可能です。
前述の通り再起動で解決します。
しかし、システムやブラウザの機能により、前回起動時の Webページを再表示する設定になっていた場合にはブラウザクラッシャーのページが再表示されてしまい、結果的に解決できない状況に陥ってしまうことがあるようです。このような場合、以前のページを自動的に開かない設定にする、キャッシュをクリアする、JavaScript を無効にするなどの方法で解決が可能です。
ブラウザの気を利かせた機能の一つ「前回のページを自動的に再表示する設定」が有効になっていた場合、ブラウザを開くたびにブラクラURLを踏んでしまう事になります。
この状況に陥った場合、下記の方法で対策が可能です。
例1:iOS の Safariブラウザで JavaScript を無効にする場合
1. Safari のアプリを終了させる
2. 「設定」→「Safari」から、「JavaScript」をオフに設定
例2:Android OS のデフォルトブラウザでキャッシュ消去する場合
1. Android の 「設定」→「アプリ(アプリケーション)」→「すべて」から、「ブラウザ」を選択
2. 「キャッシュを消去」を実行
3. 「強制停止」を実行
怪しいURLはクリック(タップ)しない、というユーザー自身が気をつける事が一番大事ですね。
ムムム、最近同じ事を何度も書いている気がします…
Trend Micro:Twitter上でブラクラURLを含む投稿の拡散を確認、iPhoneでも被害