猫と杓子

Amazon、メーカーからの無料提供レビューを日本でも禁止に

2016/11/29 公開

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2021/01/03 更新

VINEメンバー表記

レビューガイドラインが改訂される

11月22日、Amazonはカスタマーレビューガイドラインを改訂し、レビュー投稿を目的とした製品メーカーによる商品の無料提供が禁止となりました。

国外のAmazonではこの規約が先月適用になっており、日本でも同様の措置がとられたことになります。

金品などの対価(レビューの対価として無料の商品、支払い、ボーナスコンテンツ、キャンペーンやコンテストへの参加資格、値引き、追加商品その景品等を含むがこれらに限られない。)を受けることを目的とした投稿。但し、Amazonの要求により投稿するレビュー(Amazon Vine 先取りプログラムその他Amazon.co.jpが提供するプログラムのために投稿するレビュー等) は除く。

※対象外となるAmazon Vine 先取りプログラムについては後述します

そもそも「商品無償提供でのレビュー投稿」とは、製品メーカーがユーザーとコンタクトを取り、商品を無料で提供し対価としてレビューを書いてもらう仕組みです。

対象となるユーザーは、Amazonレビュアーであったり(公開プロフィールにメールアドレスの記載ができるため)、ブロガーなどです。

私もこのブログを運営している関係で、メーカーからのメールは月に1,2回は飛んできます。スマホガジェットがメインですが、傘やテントのペグ、自転車カバーなどブログに全く関係ないものまで様々です。

なぜ禁止されたの?

Amazonで商品を選ぶ際、カスタマーレビューは参考となる大事な要素です。1,2件の評価では投稿者の個人差が出ますが、50件近くの高評価レビューが付いていれば誰しも気になってしまうものですね。無料提供レビューはそんな状況を簡単に引き起こせてしまうのです。

今回の規約改定前までは、無料提供レビューの場合はその旨をレビューに記載することでOKでした。しかしあまりにも無料提供レビューが多く、また、その記載がレビューの末尾に書いてあると「もっと読む」ボタンを押さないと確認できないケースも多々あります。

また、無料で商品を頂いたことにより、自覚のあるなしに関わらず甘いレビューになってしまいがちなのも理由の一つですね。

そのため、レビューの公平性が保てない事を考慮した結果、禁止になったものと思われます。

Amazon Vineは対象外

Amazon Vine 先取りプログラムとは、製品メーカーからの直接提供ではなく、Amazon公式のサンプルレビューシステムです。

Amazon Vine 先取りプログラム(以下、「本プログラム」)とは、お客様に予約商品や新商品のサンプルをご利用いただき、ご意見やご感想をカスタマーレビューとして投稿いただく、招待制プログラムです。本プログラムのメンバーとなるお客様は、他のお客様の役に立つ率直なカスタマーレビューを投稿している実績があります。Amazon.co.jpでは、各仕入先から提供されたサンプルを、メンバーに無料でお送りします。投稿されたレビューは、レビューガイドラインに違反している場合を除き、修正、編集されません。そのため、メンバーは商品に対する意見を自由に書くことができます。メンバーによるレビューには、「Amazon Vine 先取りプログラムメンバーによるカスタマーレビュー」という緑色のストライプが表示され、他のレビューと区別することができます。

招待制プログラムのため誰でも登録可能というわけではなく、さらに選ばれるための基準も公開されていないため、Amazonからの招待を待つしかない選ばれし者たちのプログラムです。

ちなみに、このVineメンバーが投稿したレビューには「VINEメンバー」の表記が付きます。

VINEメンバー表記

私も色々と調べてみた時期があるのですが、レビュー投稿数が多ければ多いほど良いというわけではなく、いかに他ユーザーの参考になっているかが重要だと思われます。「○○人のお客様がこれが役に立ったと考えています」の項目ですね。また、機械的な抽出ではなく、Amazonの中の人が目視で選んでいるのではないでしょうか。

なんとVineプログラムでは数万円の商品もサンプル対象になることもあるらしく、私も憧れています。憧れるだけで全然レビューなんて書いていませんが…

気になる方はAmazon Vineで色々調べてみてくださいね。選ばれやすい効率的なレビュー投稿が見つかるかもしれませんよ!